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日本茶 静岡茶 掛川茶 深蒸し茶の銘産地

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掛川茶を知ろう

深蒸し茶の銘産地

お茶栽培に適した豊かな自然

温暖な気候と適度な雨量、なだらかな傾斜地の多い地形など、掛川市は茶の生産に適した自然環境に恵まれています。
このような好条件を活かして1,114haの畑で茶が栽培されています。
掛川で茶の栽培が始まったのは400年前と言われています。

世界農業遺産「静岡の茶草場農法」

掛川市内の東部地域を中心に「茶草場農法(ちゃぐさばのうほう)」と呼ばれる独自の伝統農法によりお茶の栽培が行われています。茶畑の周りに点在する草地(茶草場)からススキやササなどの草を刈りとって、秋から冬にかけて茶畑に敷く農法です。この農法で作られたお茶は味や香りが良いことで高い評価を得てきました。茶畑に敷かれた茶草は土壌を豊かにし、土壌の流出防止などの効果から、この地域の茶栽培に欠かせないものであるとともに、豊穣祈願のお供えとして地域の伝統文化のなかにも利用されています。また茶草を刈り取ることで維持されてきた草地には希少な生物が数多く生息しており、美味しいお茶づくりと生物多様性が両立しています。国連食糧農業機関(FAO)は2013年に「静岡の茶草場農法」を世界農業遺産に認定しました。

深蒸し茶の銘産地

美味しいお茶を求めて努力を続けてきた農家や茶師の思いと工夫が作り出した「深蒸し茶」は、今や日本国内において広くその名を知られるようになりました。
掛川で生産された茶は日本国内で最も権威のある茶(荒茶)の品評会「全国茶品評会」において「産地賞」を10年連続を含め通算24回も受賞するなど、日本国内で最高の品質の高さを誇ります。


※国連大学制作の「UNU Channel」から転載させていただきました

深蒸し茶とは?

先人の知恵と努力から生まれた製法

日本茶(緑茶)は摘んだ生葉をその日のうちに荒茶工場へ運び、高温の蒸気で蒸して葉に熱を加えることによって、生葉に含まれる酵素の働きを止め、美しい緑水色のお茶に仕上げます。
また葉を蒸すことにより生葉に含まれる余分な青臭さを除去し、生葉の柔軟性を増加させるなど、お茶の品質を左右するとても大切な工程です。
掛川で収穫される茶葉は、深蒸し茶の製造に適した葉肉の厚い、味の濃い茶葉です。
蒸し時間を通常の煎茶より長くすることで、葉の芯まで熱を通し、濃厚で甘く深い味わいのお茶になります。

匠の技

人と自然が育む「掛川茶」

掛川市内には約500軒の農家が茶の生産をしています。
摘み取った茶葉を「荒茶(茶の原料)」に仕上げる製茶工場は規模の大きな共同工場だけでも、26軒あります。
先祖代々受け継いだ茶園を守り、自然と会話しながら、伝統の農法と最新技術を活かしたお茶づくりにはげむ茶農家によって掛川茶がささえられています。

「掛川茶」の味と香りを決める加工の技

茶農家が製造した荒茶は、茶問屋の茶師によって「ブレンド」「火入れ」「選別」などの仕上げ加工を行い、消費者に届けられます。
これらの工程は機械任せでは不可能な、豊富な経験と卓越した技術が必要になり、掛川茶の味と香りを決める重要な要素となります。掛川市内には約40軒の茶問屋があり、日々理想の味と香りを追求し、美味しい掛川茶を全国に出荷しています。